機械系コース「創造生産工学コース」におけるJABEEの取り組みについて説明します

  1. 日本技術者教育認定機構(JABEE)とは?
  2. 創造生産工学コースにおけるJABEEプログラムの実施について
  3. 創造生産工学コース学習・教育到達目標
  4. 学習・教育到達目標を達成するために必要な授業科目の流れ

1) 日本技術者教育認定機構(JABEE)とは?

日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)とは、技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。
大学などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、世界的な規模から見た社会の要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定します。
JABEEの審査に合格した教育プログラムの修了者は、技術者として社会にでるために必要な教育を受けたものとして、国際的な保障を得たものとなります。
修了者は、技術士機械部門の「修習技術者」として、技術士第一次試験が免除され、第二次試験の受験資格を得ることができます。また、技術士を補助することで、「技術士補」の資格が与えられます。

2) 創造生産工学コースにおけるJBEEプログラムの実施について

 旧機械工学科では平成16年度よりJABEEによる教育プログラムを試行しており,平成18年10月に審査を受け19年5月には正式に認定されました。JABEEは、「自立した世界に通用する技術者を育成するためのプログラム」です。学習内容が難しくなるのでありません。学習目標と合否の基準が明確になります。学生は常に目標と問題意識を持ち、自主的に学ぶことが望まれます。JABEE制度は、皆さんにとって望ましいものであり、就職にも有利になります。卒業と同時に「技術士補」の資格を取得できます。以下に学習上の主な注意点を示します。

  1. 学生諸君は、創造生産工学コースプログラムの学習・教育目標である(A)~(D)を達成しなければなりません。21世紀に必要とされる技術者像は、この目標に盛り込まれております。よく読んで理解してください。
  2. 卒業に必要な要件である124単位以上を取得し、1600時間以上の授業を受け合格すると(A)~(D)の目標が達成できるようになっております。
  3. 個別の科目では、プログラムの学習・教育目標を達成するために、次のように工夫されています。
    • (a) 科目毎に設定された達成目標に対して、達成度が60%以上で合格となります。達成度は、レポート、中間試験、最終試験などを総合して判断されます。科目によって異なるので、シラバスでよく確認してください。
    • (b) 授業に対する自主的な参加と学習を重要視しております。授業に出席していなければ合否の対象になりませんのでご注意ください。
    • (c) 技術者倫理,問題解決能力,世界的視野の育成が盛り込まれております。
    • (d) 実際の機械やシステムを使った実習、実験、ものづくり、卒業課題研究などを重要視しております。
    • (e) レポート、発表会、ゼミなどを通じて自分の意見を述べ、相手とコミュニケーションをとることを重視しております。
  4. 学生は、ホームルームや学生懇談会を通じて積極的に教育プログラムに参加することができます。日常的に、学生同士で良く話し合ってください。学生から出された意見に対しては、可能な限り回答が行われます。

(まとめ) 一人一人が明確な目標を持って、身の周り、地域社会、世界を見つめて、常に問題意識を持ち、自分に何ができるかを考えて、自主的に学習することが望まれます。

3) 創造生産工学コース学習・教育到達目標

 秋田大学理工学部システムデザイン工学科創造生産工学コースでは,機械に関する知識を基に幅広い工学知識を備え、自立性と協調性を併せ持ち、エンジニアとして、社会の変化には人間力をもって柔軟に対応し、未知の問題には行動力を発揮して果敢に挑戦することにより、地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
 この目的のために,以下の(A)~(E)に定めた学習・教育到達目標の知識や能力が学生諸君に身につくように,入学から卒業までの学習環境と教育体制を準備しています。

(A)教養と倫理観

  • (A)-1 文化、法律、経済など、幅広い分野について学び社会人として必要な知識と教養を身につけることにより、物事を多面的に考える能力を身につける。
    • 教養教育科目: 「現代社会」,「人間と文化」,「科学の探究」,「生活と保健」,「地域社会」,「技能の活用」,「スポーツ文化科目」
    • 専門教育科目: 「ボランティア参加」,「インターンシップI,II」
  • (A)-2 技術者倫理の観点から、社会におけるものづくりに関連した問題を議論できる能力を身につける。
    • 専門教育科目: 「テクノキャリアゼミ」,「環境と安全」,「ものづくりの倫理」,「技術者倫理」, 「鉱物学概論」, 「技術史」,「知的財産権概論」

(B)科学の基礎知識

  • (B)-1 数学、物理学、化学など、工学に必要な基礎知識を学び、基本的な問題を解く能力を身につける。
    • 基礎教育科目: 「基礎物理学Ⅰ,Ⅱ」,「基礎数学Ⅰ~V」,「基礎化学Ⅰ~Ⅲ」
    • 専門教育課科目:「応用数学Ⅰ,Ⅱ」,「確率統計」,「数理計画法」,「品質管理」,「ものづくりの確率統計・品質管理」,「マトリクス構造解析」
  • (B)-2 情報技術に関する知識を身につける。また、コンピュータを有用な道具として活用するための基礎知識について学び、基本的操作ができる能力を身につける。
    • 基礎教育科目: 「情報処理の技法」
    • 専門教育科目: 「コンピュータ援用工学」,「コンピュータシステム学」,「情報システム学」,「コンピュータアーキテクチャ」

(C)機械工学に関連する専門知識

  • (C)-1 機械工学の基幹をなす、材料力学、機械力学、熱力学、流体力学の各力学と制御工学について学び、基本的な問題を解決できる能力を身につける。
    • 専門教育科目: 「基礎機械力学」,「機械力学」,「基礎熱工学」,「基礎流体工学」,「熱流体力学」,「材料工学」,「基礎材料力学」,「材料力学」,「スポーツ工学」,「システム制御工学」,「加工プロセス学」,「交通工学」,「材料プロセス学」
  • (C)-2 機械工学の応用分野ならびに関連する分野についての基本的な知識と問題解決能力を身につける。
    • 専門教育科目: 「宇宙科学基礎」,「宇宙工学基礎」,「ロケット設計工学」,「宇宙機ダイナミクス」,「宇宙推進工学」,「人工衛星工学」,「システム電子回路」,「システム電気回路」,「電力工学」,「電気工学概論」,「電子工学概論」,「情報通信工学概論」,「ディジタル制御工学」
  • (C)-3 工作機械の特徴を理解し基本的な操作ができる能力を身につける。また、基本的な測定器・装置を用いて実験・計測を行い、その結果について考察できる能力を身につける。
    • 基礎教育科目: 「基礎物理学実験」
    • 専門教育科目: 「創造生産実習」,「創造生産工学実験」,「計測工学」

(D)エンジニアリングデザイン能力

  • (D)-1 決められた仕様を満足する簡単な機械を設計し、それを正しく製図できる能力を身につける。
    • 専門教育科目: 「ものづくりのための製作法」,「創造製作学」,「実践の機械設計」,「設計工学」,「機械製図」,「設計製図Ⅰ~Ⅲ」,「価値工学」
  • (D)-2 課題を自主的かつ計画的に遂行する能力を身につける。また、課題の解決に際し他者との議論を行うことができる能力を身につける。
    • 専門教育科目: 「プロジェクトマネジメント概論」,「プロジェクト実践研究Ⅰ」,「ものづくり基礎実践」,「プロジェクト実践研究Ⅱ」,「卒業課題研究」,「プロジェクト活動Ⅰ,Ⅱ」

(E)コミュニケーション能力

  • (E)-1 日本語により論理的な文章を作成し、他者に対してわかりやすくプレゼンテーションできる能力を身につける。
    • 教養教育科目: 「初年次ゼミ」
    • 専門教育科目: 「外国文献講読」,「研究プロポーザル」
  • (E)-2 外国語による基本的なコミュニケーションができる能力を身につける。
    • 教養教育科目: 「国際言語科目」
    • 専門教育科目: 「工業英語演習」,「テクニカルコミュニケーション」

4) 学習・教育到達目標を達成するために必要な授業科目の流れ